こんにちは。左大臣光永です。

ますます蒸し暑くなってますが、いかがお過ごしでしょうか?私は最近、連日スタジオ録音に通っていますので、日常会話でも、声の座りがいい感じです。やはり何事も、毎日の繰り返しは大事ですね。

さて本日は
「朗読 『孫子』(漢文書き下し・現代語訳・中国語)For Windows」発売のお知らせです。

以前、dvd版で発売していたのですが、今回あらたな機能を盛り込み、Windows専用ソフトウェアとして再発売いたします。

(以前DVD版をお買い上げいただいた方には無料でダウンロードしていただけます。後日、ご案内をお送りします)

↓↓↓↓音声が再生されます↓↓↓↓

「孫子の兵法」と云えば「戦わずして勝つ」とか、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」などの有名な一節をご存知の方も多いことと思います。

「孫子の兵法」は戦争のセオリー、つまり戦争をするに際して指揮官が心得なければならない原理・原則を述べた中国古代の兵法書です。「こういう場合は、こうすべきだ、何故なら、こういう理由があるからだ。もし、そうしなければこういう悲惨な結果になる。」などと戦略・戦術の原理・原則を述べています。

そして、具体的に紀元前●年の●の戦いでこの原則が使われたとか、●という将軍はこの原則を使って負け知らずであったとか、具体的な戦争の例が書かれているわけではありません。あくまで、原理・原則…つまり「基本」だけを、ひたすら語っているのです。

そこが、抽象的で読みづらいところでもあるのですが…戦いの原理・原則にしぼって具体的な戦いの例を引かなかったことが、『孫子』が単に戦争の話だけでなく、広くビジネスやリーダーシップ論としても読める柔軟性を得たゆえんでもあります。

実際、「孫子をビジネスに活かす!」といった本は多く刊行されています。

しかしながら、企業経営者でもトップビジネスマンでもなく、多くの人の上に立つ予定などまったく無い私のような方も、いらっしゃることと思います。というか、世の中の大半の人はそうだと思います。

『孫子』でリーダーシップを!『孫子』をビジネスに活かせ!と鼻息を荒げたところで、何十万人を率いて戦った戦争と、平和な日本でふつうの庶民が行う活動とは、そもそも話の前提も、規模も、まったく違います。

また、相手を騙し、欺くことが基本となる戦争と、顧客や取引先との信頼関係を基盤に置くビジネスとではそもそも前提が違います。だから短絡的に孫子をビジネスにあてはめることは、できません。

「いやいや、『孫子』を読んでビジネスでも勝利。大儲けするのだ」

そんな主張のビジネス書もありますが…そもそも「孫子」を読んでお金持ちになれるなら、中学生のころから繰り返し繰り返し、暗記するほど「孫子」を読んできた私などは、今頃京都の郊外に広大な日本庭園を建てて優雅な隠居生活を楽しんでいるはずです。

しかし、現実には、なかなか、そううまくいきません。つまり、『孫子』を読んだからといって、大成功できるなんて簡単なものではありません。

「じゃあ何で孫子なんて読むんだ?」

と言われそうですが、孫子を読んでも誰もが大成功はしないとしても、しかし、それでも孫子は面白いのです。

何が面白いのか?

ご覧になっていた方も多いと思いますが、以前NHKで放送していた「花子とアン」のヒロインが時々言うセリフにあるように、古典を学ぶ楽しみは「想像の翼」を広げることにある・・・と私は思っています。

想像の翼を広げて古典を読めば、ある時は「芭蕉と共に旅をし」、李白の詩を読めば「このおっさん、うまいこと云うけど、酔っ払ってこの詩を作ったな?」などと勝手な想像をし、お金儲けには繋がらないかもしれませんが人生が楽しく知的に、実り豊かなものになり、ひと時、時間と空間を越えることが出来、読み返すたびに違った景色が見えてくるのです。

想像してみてください。

「孫子の兵法」が書かれた2,500年以上も前の古代中国を。

その頃の主な武器といえば刀・槍・弓ぐらいしかなく、戦いの方法はというと何千何万の人間と人間が向き合って殺し合う白兵戦です。

そして、その兵士たちは農村から無理やり集められた青年たちであり、その一人ひとりに妻があり子があり年老いた父母があるのです。その兵士たちが個人的には何の恨みつらみも無い目の前の敵と阿修羅の形相で殺しあうのです。

殺すといっても時代劇のようにバッサリ斬ればコロッと死ぬのではなく、血しぶきが上がり、生ぬるい血の海の中で、七転八倒し、叫び苦しみ死んでいくのです。殺した者も殺された者も血まみれになり、阿鼻叫喚の地獄絵が実際に繰り広げられたことでしょう。

恐らく、新撰組のように「戦場で死ぬことこそ武士の本懐」などと思っている兵士はほとんどおらず、文字も読めず、選挙権も無いのですから国民などと言う意識も愛国心も無く、ただそこに住んでいたというだけで無理やり兵士にされた者ばかり。

「堪忍してぇーや。わしゃ百姓やで。」

「刀で斬られたら痛いやろなー。血がぎょうさん出るやろなー。」

「なんでこんな時代に生れたんや。かぁーちゃーん」

なんぞと思っている兵士が殆んどだったでしょう。

こんな兵士を何千人何万人、時には何十万人と引き連れて戦争するのですから、もし負け戦となったらそれこそ「蜘蛛の子を散らす」がごとく収拾のつかない事態となることは明らかです。だから、孫子の兵法のような「微に入り細に入る」兵法書が重宝がられたのでしょう。

つまり、臆病で、何時逃げ出すか分からない何千何万何十万という兵士を動かして戦争に勝つにはどうすればいいか。

恐らく、私が思うに、孫子の兵法が書かれた頃の軍を指揮する将軍や司令官はただ勇ましいだけで、大した戦略も戦術もなく行き当たりばったり。「戦争に勝つか負けるか、やってみんと分かるか。馬鹿たれ」などと平気で言う将軍が多かったのではないでしょうか。

古来、漢民族は武人よりも文人を尊んできました。つまり、優秀な人材はみな文官、現代風に云うなら高級行政官僚になりました。

有り体にいえば、軍人は勇ましく武勇を頼むのみ、兵士は惰弱、それでも戦争となれば勝たねばならない。では、勝つにはどうすればいいか。それにはセオリーがある。それは、こうだ・・というのが孫子の兵法であり、古代中国で戦争を実際に指揮する司令官の心得、現代風に云えばリーダー論であったのです。

分かり易く云えば、

戦争では行き当たりばったりで事に当たるのではなく、

地形の特徴を理解し、
敵の情報を知り、
敵味方の心理状態を知り、
勝利を確信してから戦え。

と言うことを事細かに説いているのです。

そして、勝利のためには謀略や諜報活動が重要であると説き、そのための方法や意義、スパイの処遇に到るまで事細かに解説しています。

さらに、軍隊が強ければ戦争に勝てるというものでもなく、軍隊を支える民衆の生活に負担を与えず、政治に疑問を抱かせないことが、最重要であると説いています。

つまり、戦争が国家と国民にどれほど多大な犠牲を強いることになるかを理解した上で事を始めよと説いているのです。

戦争は国家・国民の安寧と幸福を守るためであり、戦争をするからには目的はただ一つ、勝利以外にはありません。

では、勝利とは何か?

孫子の兵法と並び称される兵法書に有名なクラウゼビィッツの「戦争論」がありますが、この「戦争論」では大会戦で敵を完膚なきまでに打ち破り、殲滅することを勝利としているのに対し、孫子の兵法では目的を達成することが勝利であり、勝利の最高の形は「戦わずして勝つ」ことだとしているのです。

敵にも味方にも損害を与えず、勝利することが出来るなら兵士は傷つくことも死ぬこともありません。孫子のこの思想が人間愛から来るものなのか、単に国家にとっての損失を防ごうという実利主義的なものかはわかりませんが…とにかく無駄な戦いを避けるに越したことは無いでしょう。

まあ、こんな風に想像の翼を広げて孫子の兵法を読めば、ビジネスだけではなく、文学書としても楽しめるのではないかと思います。

しかし、実際に孫子の兵法を読むとなると…

白文の部分、つまり漢文の部分は飛ばして、現代語訳や解説文だけを読んでいるという方が意外と多いのではないでしょうか。

何かの動機で読み始めたものの、始めは漢文の部分に目をやり、読み方が分からないので、読み下し部分を読み、今度は意味が分からないので、解説文を読む。

白文・読み下し文・解説文を行ったり来たりするうちに、面倒くさくなってしまい、読むのをやめるか、解説部分だけを読む・・・・はたまた、孫子の兵法のエキス部分だけを現代風に解釈したビジネス用の解説書のようなものを読むといった方が多いようです。

こういう読み方をしていると、読むには読んだが、なかなか内容が頭に入らないものです。私も含めてですが、戦後教育を受けた人は漢籍の素養がまるでありません。

漢文は受験用に勉強するだけで、漢文の持つ簡潔さやリズム感のすばらしさなどを味わうための、漢文の素読という勉強の仕方をしてこなかったため、読めなくて当たり前なのです。

読めなくて当たり前なのですが…しかし、当たり前になったのは長い日本の歴史の中で最近のことです。

江戸時代なら武士の師弟はいうまでもなく、町の寺子屋でも漢文の素読は必須であり、意味など分からずとも繰り返し声に出して読むことで暗誦し、成長するに従って内容を理解する・・・という勉強方法が行われていました。

意味も分からず暗記するのはさぞかし苦痛だったろうと思いきや、漢文読み下しの独特のリズム感が暗誦を助けたのだと言われています。

現代でも、幼稚園児や小学生を対象にした論語教室などでは素読が行われていますが、子供たちは驚くほど早く、長文の文章を暗記してしまうそうです。

とんでもないです。そこまで勧める気は、さらさらありません。

先ほども言いましたように、漢文素読の文化はほとんど失われてしまいましたが、1000年以上に渡って培われてきた、漢文読み下しのリズム感は日本人のDNAの中に残っているのです。

本製品は……

本製品はパソコン上で『孫子』を快適に読むためのWindows用ソフトウェアです。

なんといっても今回一番の売りは、中国語朗読を標準装備し、漢文書き下し、現代語訳と切り替えながら、スムーズに聴くことができるようになったことです。

スタート画面から「はじめから読む」「途中から読む」を選ぶと、音声の再生が始まります。

『孫子』は「始計篇」から「用間篇」まで全十三章に分かれ、それぞれの章にいくつかの章句が含まれるという形になっています。これら13章の好きな箇所から、または最初から順番に読み、聴くことができます。

音声再生と同時に、画面に該当箇所の文章が表示されますので、音声を聴きながら、文字もあわせて読むことで、いっそう理解が深まります。

再生方法は、「漢文書き下し→現代語訳→中国語」や「漢文書き下し→中国語」「中国語のみ」など、9種類から選ぶことができます。たとえば、とりあえずざっと意味をつかむために最初は現代語訳だけ聴くとか、漢文のリズムにひたりたいので漢文書き下しだけを聴くとか。中国語を学習中の方は中国語と書き下しを交互に聴くなど、自由なスタイルで聴くことができます。

そしてユーザーさまの強いご要望により、「リピートボタン」を設置しました。これにより、同じ箇所を何度も繰り返して聴き、より深く頭に刻み込むことができるはずです。。

ぜひこのソフトを活用し、『孫子』の教えを、脳に、体に、刻み込んでください。

孫子の兵法をビジネスに役立てたいと思う方も、古典の一つとして気楽に楽しみたいという方にも自信を持ってこのソフトをお勧めいたします。

CD-ROM版で3,500円です。

なお、本ソフトウェアは以前発売していたDVD版の内容を改定したものです。すでにDVD版をお買い上げの方には無料でダウンロードしていただけます。過去にDVD版をお買い上げの方にはダウンロードurlを記したご案内メールを後日お送りいたします。間違って重ねて購入しないでください。

期間限定特典です。

そして期間限定特典です。6月30日までにお申込みいただいた方へ、司馬遷の『史記』から、孫子の伝記にあたる「孫子呉起列伝」の朗読音声をお届けします(約10分)。孫子その人についての記録はきわめて少なく、この「孫子呉起列伝」が現存する唯一の孫子の伝記ともいえるものです。

呉の国王・闔廬(こうりょ)が兵法で名高い孫子こと孫武を召し出します。

「お前の兵法書は読んでいるが、はたして実践はどうか。
たとえば女でも兵士として訓練できるのか?」

「できます」

「ではやってみろ」

そこで孫武の前に宮中の180人の美女たちが集めらます。しかし女たちは命令しても笑ってばかりで、まったく従いません。その時、孫武がとった、苛烈な手段とは?

『孫子』本編とあわせて聴くことで、いっそう『孫子』の理解が深まります。漢文書き下しに加えて現代語訳でも朗読しているので内容理解がしやすいです。

6月30日までのお申込み特典です。お早目にどうぞ。

日本語朗読 左大臣光永



左大臣プロジェクト運営委員会代表。日本でただ一人、古典・歴史の「語り」を個人で専業事業にしている。メールマガジン「左大臣の古典・歴史の名場面」は読者数15000人。楽しく躍動感あふれる語りで好評をはくす。平成23年パナソニック映像(株)の社内セミナーで「おくのほそ道」の講演。東京都教育委員会の学習コンテンツシステムにて『平家物語』、『論語』、漢詩の朗読を担当。平成24年4月から9月まで多摩市民大学TCCで「はじめての『平家物語』」講演。以後、「百人一首の歌人たち」「松尾芭蕉とその時代」「語り継ぐ日本神話」「飛鳥・奈良の歴史を歩く」講演。マリエッタ(株)スマートフォン用アプリ「華麗なる百人一首」で朗詠音声担当。三省堂(株)学校教科書の副読本付属CDで古典や漢詩の朗読担当。平成25年、広島県海の見える杜美術館にて菅原道真のナレーション担当。平成26年、舞台劇『東方麗人抄』脚本・朗詠担当。滋賀県大津市で木曽義仲の講演(予定)

中国語朗読 王起超



「はじめまして王紀超と申します。 私は中国の北京から来て、日本で13年間中国語を教えています。日本が大好きで、仕事も好きです。趣味は本を読む事、音楽を聞く事と文章を書く事です。たまに生徒さんから中国語のブログを見たいといわれるので、自分のブログも作りました。中国語を勉強している皆さんの役に立てればと思います。どうぞ宜しくお願い致します。」


価格:3500円(税込)






もしくはメルマガに直接返信してください。件名はそのままで、お名前とご住所を書いて直接返信してください。折り返し、お支払方法をお送りします。

最後に。

『孫子』は兵法といっても、別段奇抜なことが書いてあるわけではありません。それどころか、『孫子』に書いてあることは、しごく当たり前のことばかりです。

いわく、戦う前にはしっかり準備をしろ。戦争はたいへんなことだから、簡単な気持ちで始めてはならない。情報収集には金を惜しむな…

そう言って呆れる方もあるでしょう。

しかし…そんな「当たり前なこと」が守られず、悲惨な結果に終わった例で歴史は満ちています。

諸葛孔明が見事な戦略で、敵の大部隊を手玉に取り、華麗に勝利した…というのは、物語としては痛快ですが、実際には大部隊と小部隊が戦えばほとんどの場合、大部隊が圧勝します。

だから、小部隊で大部隊と戦うようなことは、絶対に避けなければならないと『孫子』は説くのです。このように『孫子』の教えは、しごく当たり前で、基本的なことばかりです。

基本というのはえてしてつまらないので軽く見られがちですが、何度も繰り返し、繰り返し、体に刻み込むべきは基本です。原理・原則です。

孫子も、最善の勝利は地味なもので、人々がさすがとほめそやすような派手な勝利ではないと言っています。

繰り返し、繰り返し聴いて、脳に刻み込まれた『孫子』の言葉、原理・原則が、ある時、ひょんなことで、思いもしない場面で、役に立つことがあるかもしれません。『孫子』によって、貴方の人生がより素晴らしく、祝福されたものになることを願っています。

中国語 サンプル音声(百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり)

諸注意

●Windows専用です。Macintoshやスマートフォン・iPod・iPad、携帯電話等では動きません。
●メディアはCD-ROMです。音楽用CDでは再生できません。
●本ソフトウェアは以前発売していたDVD版の内容を改定したものです。すでにDVD版をお買い上げの方には無料でダウンロードしていただけます。すでにDVDをお買い上げの方にはダウンロードurlを記したご案内メールをお送りましています。間違って重ねて購入しないでください。


価格:3500円(税込)






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本日も左大臣光永がお話いたしました。




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