はじめての平家物語

保元の乱(1156年)〜平清盛の死(1181年)までを、『保元物語』『平治物語』『平家物語』『吾妻鏡』『源平盛衰記』などに基づき、初心者にもわかりやすく語った音声CD-ROMです。TAMA市民大学で半年間にわたって行った講義をまとめたものです。これから『平家物語』を読みたい、原文にチャレンジしたい。だけど古文は難しい…という方へ。また、舞台となった京都や神戸、宇治や大津など、実際にでかけてみたくなることでしょう。歴史ファン・古典ファンのみならず、旅行好きの方にもおすすめです。

平家物語は名前だけしか知らなかったというのがホンネ。興味深くなりそう。大変面白くお聞きしました。分かりやすく次回を楽しみです。透る素晴らしい声で演劇を観ている気分半分。すっかり物語の中に引き込まれ時のたつのを忘れました。NHKドラマと重なったり、広がったり、これからも楽しみです。大変面白く思いました。

初めての学習参加でしたが、楽しく聞き惚れて時間が過ぎました。ありがとうございます。これからの楽しみです。聴き易く解らない事が少しずつ解明されて楽しいです。

朗読で平家物語というから、もっと淡々と語られるのかと思っていたら大迫力!ひとつひとつの言葉は私の無知で理解できないところもありますが、前半の解説で状況(戦況)は解っていたので、目前に戦場がリアルに迫ってきました。現代語訳からまず読んでみようと思います。面白かったー。

収録内容です。

◆保元の乱

「骨肉相食む」…1156年鳥羽上皇の崩御にともない、後白河天皇と崇徳上皇が対立。親と子、兄と弟、叔父と甥…血をわけた肉親どうしが敵味方にわかれて争った保元の乱。その中に、若き日の平清盛の姿もあった。

◆平治の乱

藤原信頼(ふじわらののぶより)のクーデターにより権力者信西(しんぜい)は殺害され、後白河上皇と二条天皇は身柄を拘束される。熊野詣のために紀州にいた清盛は、都でクーデターが起こったことを知り急ぎ京都に引き返す。清盛の前にに立ちふさがるのは源義朝(みなもとのよしとも)。保元の乱では味方同士であった清盛と義朝が、今度は敵として刃をまじえる。

◆平家とは?源氏とは?

なぜ源平が分かれて争ったのか?平家とは?源氏とは?「平家物語」や源平合戦の時代を理解するための基本的な知識をわかりやすく語る。

◆殿上の闇討ち

清盛の父・忠盛(ただもり)の若き日の逸話。武士でありながら昇殿を許された忠盛に対し、貴族たちは反感を抱く。豊明の節会(とよあかりのせちえ)の夜、貴族たちは忠盛を闇討ちにしようと計画する。

◆祇園社闘乱事件

三十歳になった清盛にふりかかった最初の試練。祇園社(ぎおんしゃ。京都八坂神社)の奉納田楽の警備にあたっていた清盛の部下たちが、神社の神官たちといさかいを起こし刃傷沙汰になる。当事者を処罰して話はすんだかと思われたが事件は思わぬ方向へ。

◆祇王

繁栄をきわめる平家一門の陰で悲しい思いをする女性の姿もあった。白拍子の祇王(ぎおう)は清盛の寵愛を一身に集め、人もうらやむ繁栄ぶり。しかし、祇王の幸運も一瞬にしてくずれる時がやってくる。

◆殿下乗合

13歳の平資盛(たいらのすけもり)は鷹狩りの帰り道、摂政藤原基房(ふじわらのもとふさ)の車と行き合いう。資盛としては馬から降りて下馬の礼を取らねばならないところ、時は平家の全盛期。資盛は摂政の車を無視して駆けすぎようとする。

◆西光法師への処罰

平家に対するクーデター計画ともいうべき「鹿谷(ししがたに)の陰謀」は事前の内部告発によって発覚。清盛は怒り狂い首謀者を次々と捕縛する。

◆重盛のいさめ

反平家クーデターともいうべき「鹿谷(ししがたに)の陰謀」は事前の内部告発によって発覚。清盛は次々と首謀者を捕縛していく。そしてとうとう清盛は事件の黒幕、後白河法皇に手をのばす。武者たちを集め、法皇襲撃の準備をととのえる清盛。そこへ長男の重盛が訪れる。

◆徳子の懐妊

高倉天皇に嫁いだ清盛の娘・徳子がいよいよ懐妊。御産の日、六波羅の池殿には朝から都じゅうの名士がつめかけ、怨霊をはらうなど大変な騒ぎとなる。清盛の家庭人としての側面がよく出ている逸話。

◆俊寛

能で有名な「俊寛(しゅんかん)」の物語。絶海の孤島鬼界が島に流された俊寛僧都(しゅんかんそうず)、丹波少将成経(たんばのしょうしょうなりつね)、康頼法師(やすよりほうし)の三人。そこへ中宮徳子のご懐妊にともなう赦免の使者が訪れる。

◆日宋貿易

平家が勢いをのばした背景には、日宋貿易での利益があった。九州神崎での父忠盛のはたらき。そして清盛は父から受け継いだ豊かな地盤をもとに貿易の舞台を瀬戸内海まで拡大する。

◆治承三年の政変

治承3年11月14日夜、突如京都の町を何千騎という軍馬の群れが満たした。平治の乱以来20年間戦のなかった都に、その日何が起こったのか?後白河法皇の院政を停止させた「治承三年の政変」とは?

◆祇園女御

清盛は白河法皇の御落胤だったのか?「平家物語」も大河ドラマ「平清盛」も白河法皇ご落胤説を取っているが、その真相は…?

◆気遣いの人

「平家物語」では悪逆非道な独裁者として描かれている清盛も、ほかの資料をみると意外な面がかいま見れる。おもわずニヤリとしてしまう、清盛の人間くさい一面。

◆平家と厳島神社

現在でも多くの観光客を集めている厳島神社。見事な社殿や朱塗りの鳥居は清盛が修築させたもの。そもそも平家が厳島神社を信仰するようになったきっかけは?平家納経とは?

◆卒塔婆流し

厳島神社にまつわる哀れ深い逸話。絶海の孤島鬼界が島に流された康頼法師(やすよりほうし)は、1000本の卒塔婆をつくって都を恋い慕う歌を刻み、毎日海に流す。

◆不遇の皇子

後白河法皇の第三皇子以仁王(もちひとおう)は、何度も天皇に即位する機会をうばわれ、三条高倉の御所でうつうつと過ごしていた。一方の源頼政(みなもとのよりまさ)は70歳過ぎ。平治の乱以降の源氏の唯一の生き残りで長老的人物。以仁王と源頼政…二人が結びついたとき、歴史が大きく動き始める。

◆一人当千!長谷部信連

以仁王(もちひとおう)の謀反はすぐに平家方の知るところとなり、平家方は捕縛の手を以仁王の御所にさしむける。その前に立ちふさがる豪の者。その名は長谷部信連(はせべのぶつら)。

◆三井寺

謀反が発覚した以仁王は大津の三井寺を頼って身を寄せる。三井寺では平家の悪逆をこらしめる絶好の機会と沸き立つも、平家の強大な軍事力の前で三井寺だけでは無力。そこで長年対立関係にあった比叡山延暦寺と奈良の興福寺に協力を要請する。

◆延暦寺と興福寺

延暦寺は三井寺からの協力要請を拒絶。一方興福寺は三井寺への協力を約束。興福寺の僧の中に、のちに木曽義仲のもとで軍師として活躍する太夫坊覚妙(たゆうぼうかくみょう)の姿があった。

◆橋合戦

以仁王と頼政は南都興福寺との合流をはかり、三井寺の僧兵たちをひきつれて奈良方面へ向かう。以仁王の動きをいち早く察知した平家方は二万八千騎の討伐軍を差し向ける。かくして宇治橋をはさんで平家方、以仁王方の合戦がはじまる。「平家物語」ではじめて描かれる合戦の場面。最初のクライマックスというにふさわしい章。

◆平等院の戦い

三井寺の僧兵たちの奮戦もむなしく平家方は宇治川を渡りきり、頼政は平等院の門の内へ退く。次男兼綱、嫡男仲綱も次々に討たれ、頼政は、ここを最期の死に場所と定める。

◆福原遷都

以仁王の乱の混乱もさめやらぬ中、清盛は突然の福原遷都を敢行。しかし福原には都市機能の受け入れ態勢もなく、無謀な遷都は平家一門の没落を早める一因に。

◆南都焼討

以仁王の乱に加担した興福寺を清盛は息子の重衡(しげひら)に命じて焼き討ちにする。折からの強風にあおられて、燃え広がる炎。清盛晩年の愚行のひとつに数えられる南都の焼き討ち。すさまじい無間地獄のさまが描かれる。

◆清盛の死

伊豆の源頼朝、信濃の木曽義仲など全国の源氏が次々と打倒平家に立ち上がる中、清盛は熱病に侵され、もがき苦しみながら64年の生涯を閉じる。「伊豆の国の流人頼朝の首をはねて我が墓の前にかけよ」最後にすさまじい言葉を残して…。

語り部のご紹介 左大臣光永

平成23年パナソニック映像(株)の社内セミナーで「おくのほそ道」の講演。東京都教育委員会の学習コンテンツシステムにて『平家物語』、『論語』、漢詩の朗読を担当。平成24年4月から9月まで多摩市民大学TCCで「はじめての『平家物語』」講演。10月より「百人一首の歌人たち」講演。マリエッタ(株)スマートフォン用アプリ「華麗なる百人一首」で朗詠音声担当。三省堂(株)学校教科書の副読本付属CDで古典や漢詩の朗読担当。平成25年、広島県海の見える杜美術館にて菅原道真のナレーション担当。

講演会のご感想より

声の張り、大きさ、表情、 どれをとってもすごいの一言! よくもまあこれだけ覚えたものだと 感服しました。これを聞けば左大臣の奥深い 底知れぬ力を感じることができる。すばらしいのひとことです。

圧倒されました。これからも受講を続けたいと思います。

・迫力があり戦場の情景が見えてきました。
・歴史を勉強したくなりました。
・とても楽しかったです。ありがとうございました。

ネットで聞くのと生で聞くのはとてもパワーが違います。

物語の内容はわからなかったが引き込まれる。 まさに平成のエンターティナーである。 このような話(漢詩)も含め相当数覚えて らっしゃるようで、まさにかくれたスターといえよう。

声がバカでかい。でかくて良い!! たまに小〜さく小〜さくなる。 この小・大のボリュームをうまく使いこなしてますね。 そして、ちょっとした会話の"間"がここちよい。 来客されている方々に会話のあい間をみはからって "○○はご存知ですか?!"とギモンを持ちかける タイミングGoooood『よっ、待ってました〜〜♥』あいの手を入れたいネ

最初に解説あり、その後に物語があり、 状況が目に浮かぶようです。

プロ魂を感じました。迫力がありました。 自信を持ってください。今後の活躍期待してます!!

鬼気迫る語り口に完全に打ちのめされました。 これは、2度、3度と聞く程に良さが出てくる 完全なるエンターテイメントだと感じました。 またぜひお聞かせ下さい。

大変感動した。又お願いします。

いいね、ライブに聴くと、凄い!!もっと詳しく聞いてみたい。


価格:3000円(税込)






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