明治44年(1911年)…

フランス留学から帰国した28歳の高村光太郎は、
ひどい絶望と、焦燥感にかられていました。

フランスで知ったロダンの彫刻。
ノートルダム寺院の素晴らしさ。
庶民の一人一人にまで見て取れる文化の輝き。

それに引き替え…

権威主義に凝り固まり、俗物根性丸出しの
日本の美術界。

若い光太郎にはとても我慢できないものでした。

光太郎は自暴自棄になり、父光雲のすすめる就職も断り、
見合いの話も断り…

本人言うところの「遅まきの青春」…
酒浸りの乱れた生活に落ち込んでいきます。

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語り部・左大臣光永のご紹介

左大臣プロジェクト運営委員会代表。主に古典や歴史の解説音声や朗読音声を販売する。メールマガジン「左大臣の古典・歴史の名場面」は読者数1万2千人。楽しく歯切れのよい語りで好評をはくす。

仕事履歴
平成23年パナソニック映像(株)の社内セミナーで「おくのほそ道」の講演。東京都教育委員会の学習コンテンツシステムにて『平家物語』、『論語』、漢詩の朗読を担当。平成24年4月から9月まで多摩市民大学TCCで「はじめての『平家物語』」講演。10月より「百人一首の歌人たち」講演。マリエッタ(株)スマートフォン用アプリ「華麗なる百人一首」で朗詠音声担当。三省堂(株)学校教科書の副読本付属CDで古典や漢詩の朗読担当。平成25年、広島県海の見える杜美術館にて菅原道真のナレーション担当(予定)。

いただいたご感想より

今の時代に思うと不思議ですが…

左大臣さま
『智恵子抄』は昔の愛読書の一つでした。

あんなに帰りたがっていた家に智恵子は死んで帰ってきた。人は知恵子に化粧し・・・いつの間にか智恵子はいなくなる。外は名月という月夜らしい。

懐かしく読ませていただきました。光太郎が太平洋戦争に加担したとは知りませんでした。そういえば横山大観もその時代には、戦争を鼓舞する絵画を描きましたから・・

今の時代に思うと不思議ですが、その時代に生きていれば芸術家が社会に貢献スるための仕方のないことだったかと思われます。ショスタコービッチ、フルトヴェングラーもしかりです。

時折、サイトを訪問させていたただきます。

左大臣光永さま

高村光太郎と智恵子、配信ありがとうございました。今になって、自分がなぜ高村光太郎を検索していたのかあやふやなのですが、『道程』で確かめたいことがありました。

自分の書棚にあるはずが、整理が悪くて見つからず、青空文庫を訪ねたら、それだけがありませんでした。そんなこんなで行き着いたのが、貴サイトでした。

朗読、ちょっと時間がなく全部は拝聴できませんでしたが、近々まとめてうかがうことにいたします。お気づきかとおもいますが、れっきとした老人で、思いついた事をすぐ忘れます。なぜ『道程』だったかを、あなたのメールを拝見するまで忘れていました。

それにしても、継続は力なりとはいえ、ご努力に敬服しております。今、手元不如意なためかないませんが、漢詩、いずれ申し込みます。他も関心があり、ご努力に報いたいと思っております。

今、改めて書棚を点検、『道程』見つかりました。

とてもあなたさまのスピードには追いつけそうもありませんが、時折、サイトを訪問させていただきます。ありがとうございました。

宮沢賢治の解説もぜひ…

左大臣光永様

高村光太郎については全く無智でしたが、とてもよい勉強になりました。彼の詩集を頑張って読んでみます。宮澤賢治の詩、雨ニモマケズはよく知っていますし、YOUTYUBEでも読みました。

彼の詩集と解説を是非お願いしたいと思います。彼を神格化する傾向が大震災射以来ありますが、彼も一人の普通の人間だと私は思っています。宜しくお教示ください。

これから先も思い続けていきます

左大臣光永さま

十夜に及ぶ、光太郎の智恵子、ありがとうございました。まことに、詩人を英雄化することはいけないことです。

第1話から第9話まで、心して読ませていただきました。第10話以降は、これから先も思い続けていきます。

「秋の祈り」の詩は、いまここの季節のただ中に私たちの中に息づいています。

ありがとうございました。

私は愛を綴った文章にトキめかない性分なのですが…

to 左大臣光永殿

高村光太郎のメルマガ、聞かせていただきました。私はあんまり愛を綴った文章にトキめかない性分なので読まず嫌いのままだったので、内容を知るよい機会となりました。どうもありがとうございました。

ところでメルマガでリクエストを募っていらっしゃいましたね。

> 高村光太郎に限らず、
>
> 「こういう話がききたい」
> 「この人物について特集してほしい」
> 「この作品を読んでくれ」
>
> といったリクエストも大歓迎しております。

せっかくなのでリクエストを出させていただこうと思います。それは枕草子です。言わずと知れた日本最古の随筆ですね。

私はこの作品を、一流のエリート公務員の残したブログの書籍化と理解しています。清少納言と夫・橘則光の、離婚してる割に仲がよいところが気に入っています。

(お互いを「兄」(せうと)「妹」(いも)でずっと呼び合っていたとか、  少納言が宮中で誉められたのを聞きつけて則光が自宅へわざわざ誉めに来たり、そのことを自分で枕草子に書き残してたり。)

全体的にはっきりとした率直な内容と、執筆後の作者(清少納言)の境遇と、 この「書かれていること」の明るさと、「書かれていないこと」の暗さの対比……これが、私がこの作品を一等愛する理由です。

一つリクエストとして、どうか頭の片隅にでも置いておいてください。何とぞよろしくお願いいたします。

感動しました

「高村光太郎と智恵子」非常によかったです。感動しました。

出来れば、いつか武田信玄と上杉謙信との交わりを「詩吟」を 含めて解説紹介してもらえないでしょうか?

ご検討よろしくお願いいたします。

徐々に他の作品も拝聴しています

光永先生

冠省
高村光太郎・智恵子抄すべて拝聴いたしました。詳しい解説と朗読ますます感慨深いものがあり貴重な感動を覚えました。

その他、徐々に他の作品も併せて先生の朗読を拝聴していますが、出来ましたら、特に日本神話の欠番になつています部分を完全朗読・解説で配信していただければ有難いと存じます。

先生のご都合・ご事情もおありでしょうが宜しくご検討のほどお願い申し上げます。

我が古女房と結婚したころをちょっぴ り思い出す機会になりました

左大臣殿
途中でメールを入れましたように10夜まで再生音声のアドレスが黒字表示で音声が開けませんでしたが、何故か友人に転送すると青字表示に変り友人は開ける状態でした。その返信をもらうことで青字表示になり音声を聞くことが出来ました。(その理由不明なままですが)

その方法で今日第一夜から第十夜まで連続で音声を楽しみました。やはり文字で読むよりも貴方の朗読の方がはるかに臨場感・迫力があり、理解も深くなりました。

光太郎と智恵子の話に初めて触れたのは小生10代後半の頃で50年も前のころでした。

「智恵子はもとの智恵子に戻り」のくだりや「東京の空と安達太良山の空」の比較のくだりを光太郎が描写する場面は当時の「愛」の形として感動したものでした。また当時テレビドラマで「愛と死を見つめて」を見てどこかダブルことがあり、愛した女性への「男の責任」と思ったものでした。

当時は母親が「愛染かつら」や「君の名は」などに夢中の時代で「愛」の形が戦後女性たちを感動させた時代でもありました。

67歳というこの年になって、左大臣殿のこの朗読を聴くとそのころの青春時代を思い起こし懐かしい思いに耽ることができました。愛だの恋だのはとうの昔に卒業していますが、我が古女房と結婚したころをちょっぴり思い出したりする機会にもなりました。

今では憎たらしい婆さんですが昔はそんな時代もあったのだなあと。

左大臣の朗読を聴いていて、コロンビアローズUが歌った「智恵子抄」や青山和子が歌った「マコとミコ」が耳について仕方がありませんでした。年齢的なものでしょうね。

この企画、期待通りでした。ありがとうございました。益々のご活躍と左大臣益々の実力発揮を期待してやみません。

智恵子との出会い

目標を見失い、自暴自棄になっていた光太郎。
そこへ知人の紹介で、長沼智恵子があらわれます。

智恵子は女子大を卒業後、絵画研究所に通いながら
油絵の道を志していました。

また平塚らいてうの主催する女子思想運動にも加わり
雑誌「青鞜」の表紙を描いたりしていました。

はじめて光太郎のアトリエを訪れた智恵子は
言葉少なめにお茶を飲んだりフランス絵画の話をするだけで、
光太郎の印象にはあまり残りませんでした。

やがて明治大帝が崩御し
時代は大正へ移ります。

グロキシニアの花

光太郎が駒込千駄木林町に新しいアトリエを建てて移り住むと、
智恵子が新築祝いに大きなグロキシニアの鉢を持って
訪ねてきました。

グロキシニアは南米産の、当時としてはとてもモダンな花です。
後々まで、光太郎にとって智恵子を思い出す強烈な
イメージとなりました。

やがて犬吠埼への写生旅行を通して
二人の仲は深まっていきます。

未婚の男女が一緒に旅行するなんて
とんでもないという時代のことです。

世間の二人を見る目は冷たく、心無いゴシップ記事を
書きたてられたりしました。

しかし、そんな周囲の声にも関わらず、
二人の仲はますます親密になっていきます。

そんな中、 智恵子は光太郎に衝撃的な告白をします。

「私、結婚するんです」

智恵子にはすでに結婚を約束していた
青年医師がありました。

光太郎はたちまち絶望の底に落とされます。

あんなに自由な、のびのびしたチエさんが、

女性の自由のために戦っているチエさんが、

好きでもない、
親同士の決めた相手と結婚するなんて!

……

光太郎は否応なしに、自分の立場をはっきりさせる
必要に迫られていました…。

『智恵子抄』

今日でも教科書などに採りあげられ
世代を超えて読み継がれている詩集『智恵子抄』。

そこに描かれている光太郎と智恵子の愛の軌跡。

智恵子との出会い、結婚、家庭生活、
そして智恵子の発狂、死、
智恵子死後の光太郎の魂の再生まで。

実に30年以上にわたり、一人の女性に対する
愛を歌い上げた、世界でもまれに見る作品です。

今回は『智恵子抄』に収録された詩に
解説音声をくわえ、全10回ぶんの
無料メール講座にまとめました。

お休み前のリラックスタイムに、または晩酌をしながら。

1回が5分程度の短い音声ですので、
かまえず気軽に聴くことができます。

明治・大正・昭和にまたがる激動の時代を背景に
光太郎と智恵子がいかに生き、いかに考え、愛したか。

真冬の夜、しみじみ思いを馳せながら
聴いてみるのはいかがでしょうか?

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