北鎌倉に北条氏ゆかりの寺々を訪ねる(二)明月院

こんにちは。左大臣光永です。
いよいよ今年も下半期に入りましたね。張り切っていきましょう。

ところで最近、池袋で警察がしきりに「客引き禁止」を訴えてんですよ。

「客引きはルール違反です。
客引きに着いていかないでください」とか。

でもちょっと待てと。

そりゃ~強引な客引きとかボッタクリは取り締まるべきです。

しかし、客引き一切禁止というのは、どうでしょうかねえ…
飲食店には酷だと思うんですが。

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それでは行ってみましょう。

「左大臣の古典・歴史の名場面」
本日は第830回目。

「北鎌倉に 北条氏ゆかりの寺々を訪ねる(二)明月院」です。

↓↓↓音声が再生されます↓↓

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明月院

JR横須賀線・北鎌倉駅から徒歩10分。


紫陽花の季節の明月院の参道。とても賑わっています。


ほととぎすの声も、紫陽花の色を喜ぶがごとく響きます。

いい感じです。

紫陽花寺として親しまれている明月院。


その歴史はちょっと複雑です。

平安時代末期、この地の武将・山内俊通(やまのうちとしみち)が(平治の乱で)戦死した後、嫡男の経俊(つねとし)が父の供養のために明月庵というお堂を建てたのが始まりです(永暦元年(1160))。

それから約100後、5代執権北条時頼がこの地に最明寺を創建します(建長8年(1256))。しかしほどなく時頼が亡くなると(弘長3年(1263))、最明寺は廃寺となりました。

その後、時頼の息子の8代執権北条時宗が、最明寺の跡地に禅興寺を創建(文永5年(1268)頃)。開山として中国から蘭渓道隆を招きました。

さらに約100年後。関東管領上杉憲方は、ボスである鎌倉公方足利氏満より「禅興寺を中興せよ」と命令を受けて、寺の領域を拡大したり、塔頭を整えたり力を尽くしました。

「鎌倉公方」は室町幕府における、関東を統治するトップリーダーのことです。そして「関東管領」とは、その鎌倉公方の補佐役のことです。

この上杉憲方の時、明月庵は禅興寺の塔頭の一つとなり、明月院と名をあらためられました。

明治初年の神仏分離により禅興寺は廃寺となり、明月院だけが残って、今に至ります。

北条時頼公の墓

境内入って左に北条時頼公の墓と伝えられる宝篋印塔があります。


北条時頼(1227-1263)。

鎌倉幕府の第五代執権。

父は北条時氏。母は安達景盛の娘で賢母として知られる松下禅尼。

寛元4年(1246)年、19歳で執権に就任。

北条氏長年のライバルであった三浦氏を滅ぼすなど、敵に対しては苛烈である一方、

民衆に対しては弱者救済の政策を行いました。

祖父である三代執権北条泰時と並び、時頼は名執権として称えられています。

また時頼は禅宗に帰依しました。

建長5年(1252)中国から蘭渓道隆を招き、建長寺を建立しました。

康元元年(1256)この地、最明寺にて30歳で出家。

法名、覚了坊道崇。

執権職は北条長時に譲りますが、執権を退いた後も時頼は権力をふるい続け、弘長3年(1263)37歳で亡くなりました。

北条時頼…北条氏の独裁をおしすすめた大権力者ですが、そのお墓の質素なことに驚かされます。

本堂

境内の小川にかかる桂橋を渡り、



順路を進むと、


紫陽花の切れ間に見えてきました。


本堂です。中にはご本尊の聖観音菩薩像が安置されています。


ものすごい行列です。

それは、この時期、明月院名物があるんですよ。

丸窓の奥に、花菖蒲が見えるんですね。

それが、丸く切り取った絵のようで、キレイなので、この時期はすごい行列ができます。

開山堂

方丈左の一段高くなった所に、開山堂(かいさんどう)。開山密室守厳禅師像を安置します。


明月院やぐら

開山堂左手には明月院やぐら。その規模は現存するものでは鎌倉最大です。


中央の宝篋印塔は明月院開基・上杉憲方の供養塔と伝えられます。上杉憲方は十数年にわたって関東管領を務め、鎌倉公方・足利氏満をよく補佐しました。

「鎌倉公方」は室町幕府における、関東を統治するトップリーダー。「関東管領」は鎌倉公方の補佐役のことです。

瓶(つるべ)の井

開山堂右手には「鎌倉十井」の一つ、「瓶(つるべ)の井」。


そして「花想い地蔵」…アジサイを抱えたお地蔵さんが、微笑ましかったです。


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