崩れゆく江戸幕府

こんにちは。左大臣光永です。本日は新商品のご案内です。

「聴いて・わかる。日本の歴史~崩れ行く江戸幕府」DVD-ROM版、再発売します。

八代将軍徳川吉宗、田沼意次時代、松平定信時代、11代将軍徳川家斉の大御所時代を経て、天保14年(1843)に水野忠邦が失脚するまで。江戸幕府後半約130年間の歴史の流れを32話に分けて解説した音声つきdvd-romです。

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なぜ今、「崩れ行く江戸幕府」か?

なぜ今、「崩れ行く江戸幕府」という話をするのか?

それは今の日本がまさに

「崩れゆく」

という状況だからです。

政府の、新型コロナウイルスに対する対応が、後手後手である、あまりにも杜撰だと、批判が集まっています。

とうとう日本国内でも二人目、三人目の死者が出ました。

今後日本で1000人死ぬか、100000人死ぬか、数はわかりませんが、

厚生労働省が検査を受けられる基準を二重三重に厳しく定めていますので、たとえ新型肺炎にかかっても、多くは検査すら受けられず、単なる「肺炎」「インフルエンザ」として処理されることになります。

だから発表される数じたいが、信用できません。

政府は、統計上の「感染者数」と「死者数」を低く見積もりたいんですね。

おそらく、習近平来日と、オリンピック開催に向けたポーズでしょう。

今や日本は「もっとも危険な場所」として世界中から孤立しています。

ウイルス対策は、もう完全に手遅れです。

安倍政権は戦後最長の政権にして、多くの日本人を死に追いやった大量虐殺政党として歴史に汚名を残すことになるでしょう。

かといって野党はもともと終わってます。論外です。

もうぜんぶぶち壊して一から作り直すほか、無いと思います。

国が滅びる時

安倍首相はもうウイルスについて対策を立てることは放棄して、連日、料亭で飲み食いしています。日本人は見捨てられたということでしょう。

特に老人はどんどん死んでくれたほうが、社会保障費の節約になりますからね。もっと死ね。死にまくれというのが政府の本音でしょう。

国が滅びる時というのは、こういうもんです。

鎌倉幕府も、室町幕府も、江戸幕府も、

ある日、突然滅んだわけではありません。

前々から、少しずつ、内部から腐っていったんです。

鎌倉幕府は新田義貞が鎌倉に攻め込んだから滅びたわけんじゃないんですよ。

前々から、モンゴル襲来や、北条氏の支配体制にムリがきていたこと、分割相続制によって土地がどんどん細切れになっていったことなどがあって、

最後の総仕上げとして、新田義貞が鎌倉攻めをしたというだけで、

ある日突然、国が滅びるものじゃないんですよ。

江戸幕府もそうです。

嘉永六年(1853)ペリーが来航したのを皮切りに、諸外国が押し寄せて、日本に不平等条約を押し付けた。国内が混乱して、薩摩長州が手を組み、江戸幕府が倒された…

じゃあペリーが来航したから江戸幕府は滅んだんですか?

ぺりーさえ来なかったら江戸幕府は続いていましたか?

そうじゃないですね。

ペリー来航以前から江戸幕府は内側から、腐りはじめていました。

最悪最低!「天保の改革」

江戸時代末期、老中水野忠邦が、傾きかけた幕府財政を立て直そうと「天保の改革」を行いました。

ひどいものでした。

世の中を混乱させ、せっかく芽吹いた文化・文政の町人文化を破壊し、ただでさえ傾いていた幕府の財政に致命的なダメージを与えました。ハッキリ言って「やらなかったほうがマシ」でした。

たとえば人返し令です。

当時、農村を離れて都市に出稼ぎに来ている者が多くありました。水野忠邦はそういうことが農業生産を落とすのだとして、人返し令を出します。出稼ぎを禁じ、都市に流れ込んだ元農民を強制的に農村に追い返すというものです。

…おいおいちょっと待てよと。

そもそも農業で食べていけないから出稼ぎに来ているのであって、それをムリヤリ追い帰したところで、何の解決にもなってません。昔も今も、役人の考えることはズレています。

また水野忠邦は市民生活をあらゆる面で取り締まりました。

祭りにおける出し物や派手な衣装を禁じました。

菓子、料理、雛人形、雛道具、きせる、破魔弓・羽子板などに、金銀の金物や箔をつけたものを禁じました。

夫人の衣服、くし、こうがい、簪なども高価なものは禁じました。

金製、銀製の道具の所持を禁止しました。

湯屋における混浴を風紀の乱れであるとして禁じました。

幕府公認の吉原以外の岡場所をぜんぶ取り潰しました。

男女の逢瀬も禁じました。それと知りながら宿を提供した者は厳しく罰せられました。江戸城外堀での釣りを禁じました。花火・店先での碁・将棋も禁じました。

出版物も、取り締まりました。政府や時事問題を風刺したものを禁じました。役者・遊女・女芸者などを描いた錦絵を禁じました。けばけばしい色彩を使った高価な絵草紙類を禁じました。

歌舞伎も浄瑠璃も、取り締まりました。

結果、どうなったか?

取締につぐ取締により、消費は冷え込み、不況になり、特に江戸は恐慌状態に陥りました。呉服商など、禁制品を扱う店は閉店や業務縮小を余儀なくされ、そこに出入りしている職人も仕事を失いました。

大坂では「御改革に付、身上立行難く是非なく縊死(いし)す」と心斎橋のそばに書き残して、縫物職人が自殺したと記録されています。しかし幕府は「町人の分際で政道を非難するとはけしからん」といって、葬式を出すことを許さず、死体は取り捨てるよう命じたといいます。

水野忠邦は、財政難も、幕藩体制の行き詰まりも、物価の高騰も、すべては「奢侈(ぜいたく)」から来ている、だから奢侈(ぜいたく)を禁じさえすれば、すべてよくなるという固い信念を持っていました。バカがトップに立つとメチャクチャになるといういい例です。

水野忠邦が行った財政政策も、最低でした。

水野忠邦の時代、慢性的なインフレが続いていました。味噌や、醤油といった生活必需品が値上がりし、市民生活を圧迫していました。

幕府は特に江戸の物価高騰は大問題と考え、対策を取りました。その対策とは…

なんと仕入れから小売まで、流通のすべての段階において、強制的に二割引させるというものでした。

考えてください。

ある日、あらゆるモノの値段、サービスの値段が二割引になったら?「安い!」最初は喜ぶかもしれない。しかし。あなたの給料も二割引です。しかも企業は二割引にして大損害ですから、損害を埋め合わせるために製品の質を落とし、人員削減するでしょう。結果、多くの人がリストラされ職にあぶれるということになります。

物価というものは需要と供給、市場の状況が複雑にからみあって決まるものです。お上が強制的に二割引させたから物価が二割下がるなんて単純なものではありません。てかそれでうまくいくなら、インフレなんて、起こりません。

商人たちは表向きは値段を引き下げたふりをしながら、実際は元の値段で売りました。もしくは値段を引き下げるかわりに品質を落として自己防衛しました。

このように乱暴かつ幼稚な低価格政策を行った結果、どうなったか?物価は下がりました。米・醤油・味噌は前年秋より10-20%下がり、特に塩は34%も下がりました。ところが、天保14年(1843)秋、水野忠邦が失脚すると、物価はまた上がっていきました。

つまり、幕府が市場原理を無視して強制的に押さえつけていただけです。天保の改革における低価格政策は、「ほとんど意味がなかった」と言っていいでしょう。

このような失策が重なり、水野忠邦は老中を罷免されました。

あまりにも酷い…!

「なんてひどい!」
「デタラメすぎる!」
「最低だ!」

しかし現在に生きる私たちは、水野忠邦のことを、江戸時代のことを、笑えるでしょうか?

笑えませんよね。

現在、私たちがいただいているのは、水野忠邦以上に無能な首相と無能な政府です。その無能首相・無能政府によって、多くの人が死に追いやられ、国が存亡の危機に直面しています。

歴史に学ぶ

この国がどこに向かっていくのか?誰にもわかりません。未来のことは予測できません。

しかし。

我々は過去の歴史を学ぶことができます。過去の失敗から学ぶことができます。

江戸の幕政改革はほとんどが失敗しました。

江戸幕府は衰退し、滅びました。

なぜ衰退したのか?なぜ滅んだのか?

現在に生きる我々は、江戸幕府が倒されて明治の世になったことを知っています。結末を知った上で、時間をさかのぼって、じゃあ何が悪かったのか?どこで何がおかしくなったのか?どうすればよかったのか?いろいろと考えることができる。これは大きなことなんです。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶの言葉通りです。

戦後日本という体制が、音を立てて崩れ去ろうとしている今だからこそ、過去に学ばねばなりません。歴史に学ばなければなりません。

本製品は

八代将軍徳川吉宗、田沼意次時代、松平定信時代、11代将軍徳川家斉の大御所時代を経て、天保14年(1843)に水野忠邦が失脚するまで。江戸幕府後半約130年間の歴史の流れを32話に分けて解説した音声つきdvd-romです。

俗に「三大改革」と言われる享保の改革・寛政の改革・天保の改革については特に詳しく語っています。また、田沼時代を代表する文化人、平賀源内と与謝蕪村についても詳しく語っています。

内容一覧

01徳川吉宗(一)紀州藩時代
02徳川吉宗(ニ)紀州藩主就任
03徳川吉宗(三)八代将軍就任
04徳川吉宗(四)享保の改革(一)
05徳川吉宗(五)享保の改革(ニ)
06徳川吉宗(六)享保の改革(三)

07田沼意次(一)老中への道
08田沼意次(ニ)通貨政策と蝦夷地開拓
09田沼意次(三)失脚と晩年
10田沼意次(四)田沼時代の文化と出来事

11松平定信(一)白河藩主から老中へ
12松平定信(ニ)寛政の改革(一)
13松平定信(三)寛政の改革(ニ)
14松平定信(四)尊号事件
15松平定信(五)海防策
16徳川家斉の大御所時代

17水野忠邦(一)老中就任
18水野忠邦(ニ) 天保の改革(一)
19水野忠邦(三) 天保の改革(ニ)
20水野忠邦(四) 天保の改革(三)
21水野忠邦(四) 失脚と浜松打ち壊し
22大塩平八郎の乱
23雄藩の改革

24平賀源内(一) 志度の天狗小僧
25平賀源内(ニ) 戯作者風来人
26平賀源内(三) エレキテル

27杉田玄白(一) 小浜藩奥医師となるまで
28杉田玄白(ニ) 父の死と、それから
29杉田玄白(三) 『ターヘル・アナトミア』
30杉田玄白(四) 『解体新書』の出版

31与謝蕪村(一)絵画と俳諧
32与謝蕪村(ニ)盛んなる晩年

総時間:約5.2時間

在庫がなくなり次第販売終了となります。お申込みはお早めにどうぞ。

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※パソコン用データDVD-ROMです。音楽用CDプレイヤー・映像用DVDプレイヤーでは再生できませんので、ご注意ください。

価格:3000円(税込)






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セット購入がお得です。

また、前作「江戸幕府の始まり」とのセット購入が割引価格でお得になっております。

前作「江戸幕府の始まり」は、二代徳川秀忠から七代徳川家継の時代まで。

江戸の町づくり・春日局・徳川家光と鎖国の完成・島原の乱・由比正雪の乱・明暦の大火・徳川綱吉と生類憐れみの令・新井白石と宣教師シドッチ。そして元禄文化の担い手たち、松尾芭蕉や井原西鶴、近松門左衛門や初代市川團十郎など。

江戸時代初期のさまざまな事件や人物について、解説した音声つきdvd-romです。

内容一覧

01二代秀忠(一)二人の兄
02二代秀忠(ニ)お江与との結婚
03二代秀忠(三)関ヶ原の失態
04二代秀忠(四)家康・秀忠二元政治時代
05二代秀忠(五)改易の嵐
06二代秀忠(六)秀忠の政策

07江戸の町づくり(一)家康時代
08江戸の町づくり(ニ)秀忠・家光時代

09三代家光(一)家光とお福
10三代家光(ニ)竹千代と国松
11三代家光(三)生まれながらの将軍
12三代家光(四)紫衣事件
13三代家光(五)春日局
14三代家光(六)御代始めの御法度
15三代家光(七)家光についての俗説
16三代家光(八)参勤交代の制度化
17三代家光(九)寛永の大造替
18三代家光(十)鎖国の完成
19三代家光(十一)家光から家綱へ
20島原天草一揆(島原の乱)(一)一揆の始まり
21島原天草一揆(島原の乱)(ニ)原城の戦い

22由比正雪の乱(慶安事件)
23明暦の大火(一)
24明暦の大火(ニ)

25五代綱吉(一)綱吉時代の始まり
26五代綱吉(ニ)天和の治と側用人柳沢吉保
27五代綱吉(三)生類憐れみの令
28五代綱吉(四)貨幣の改悪と儒教への傾倒
29五代綱吉(五)綱吉から家宣へ
30元禄赤穂事件 吉良邸討ち入り

31松尾芭蕉の生涯(一)伊賀上野時代・日本橋時代
32松尾芭蕉の生涯(ニ)深川時代
33松尾芭蕉の生涯(三)『おくのほそ道』の旅
34松尾芭蕉の生涯(四)晩年
35井原西鶴と矢数俳諧
36三井高利と越後屋呉服店
37紀伊国屋文左衛門の伝説
38近松門左衛門と竹本義太夫
39出雲阿国と歌舞伎のはじまり
40初代市川団十郎と坂田藤十郎

41新井白石(一)二度の浪人時代
42新井白石(ニ)甲府宰相・徳川綱豊に仕える
43新井白石(三)閑院宮家の創設
44新井白石(四)正徳の治
45新井白石(五)宣教師シドッチ
46新井白石(六)家宣から家継へ
47新井白石(七)家継の死去と隠居後の白石
48絵島生島事件

総時間:約8.0時間

「江戸幕府の始まり」「崩れ行く江戸幕府」を通して聴くと江戸幕府の始まりから衰退に至るダイナミックな歴史の流れが、楽しみながら頭に入るようになっています。

特別セット価格での販売は2月いっぱいです。お申し込みはお早めにどうぞ。

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≫「江戸幕府の始まり」+「崩れゆく江戸幕府」セットでお申込みはこちら(5000円)

決済方法は、クレジット決済、代金引換、銀行振込、コンビニ決済、PAYPALをご用意しております。クレジット決済・代金引換、PAYPALの場合はお申込み後すぐに発送作業に移ります。銀行振込・コンビニ決済の場合は入金確認後、発送作業に移ります。到着には3-4日かかります。

※音楽用CDではないのでご注意ください。本製品はパソコン用データDVD-ROMです。再生にはパソコンが必要です。音楽用CDプレイヤーでは再生できませんのでご注意ください。

左大臣光永


左大臣光永。左大臣プロジェクト運営委員会代表。楽しく躍動感ある語りで好評をはくす。

学習院大学文学部ドイツ文学科中退。20代は漫画家を目指すも挫折。30代はじめに諦めて就職活動するも、一社目でアホらしくなってやめる。

若い頃から深夜の墓場や神社で『おくのほそ道』『平家物語』などを暗唱するのを日課としていたため「これを職業にする」と決める。

2010年よりメールマガジン「左大臣の古典・歴史の名場面」を発行。工事現場でバイトしながらメールマガジンを書き続ける。2012年までに事業化。

2017年、平安京の文化と歴史を語るため、京都に移住。現在、京都と静岡で定期的に講演中。



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