小倉百人一首 スマホ用 朗詠音声(061-070)

▼061いにしへの奈良の都の八重桜 今日九重に匂ひぬるかな 伊勢大輔▼

▼062夜をこめて鳥のそら音ははかるとも 世に逢坂の関はゆるさじ 清少納言▼

▼063今はただ思ひ絶えなむとばかりを 人づてならで言ふよしもがな 左京大夫道雅▼

▼064朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木 権中納言定頼▼

▼065恨みわびほさぬ袖だにあるものを 恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ 相模▼

▼066もろともにあはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし 前大僧正行尊▼

▼067春の夜の夢ばかりなる手枕に かひなく立たむ名こそ惜しけれ 周防内侍▼

▼068心にもあらでうき世にながらへば 恋しかるべき夜半の月かな 三条院▼

▼069あらし吹く三室の山のもみぢ葉は 龍田の川のにしきなりけり 能因法師▼

▼070寂しさに宿を立ち出でてながむれば いづこもおなじ秋の夕暮 良暹法師▼