妙心寺を歩く

こんにちは。左大臣光永です。近所に11時半から14時の間だけ開いてるステーキ屋があるんですよ。けっこう流行ってますね。理想的な商売の形だと思います。

セブンイレブンが生活キツキツなので24時間営業をやめたところ、本部から1700万の違約金を要求されたというのがニュースになってますが、そんな狂った世界に比べたら、昼の間だけ開けてるのは、すばらしいと思います。

本日は妙心寺を歩きます。妙心寺は臨済宗妙心寺派の総本山。花園法皇の離宮を寺にあらためたのが始まりです。12万坪もの敷地内に46の塔頭が点在します。

↓↓↓音声が再生されます↓↓

http://roudoku-data.sakura.ne.jp/mailvoice/Myoushinji.mp3

新発売「藤原道長の生涯」
http://sirdaizine.com/CD/MichinagaInfo.html

「おくのほそ道」現代語訳つき朗読
http://hosomichi.roudokus.com/CD/

2/24(日) 京都で、声を出して読む 小倉百人一首
http://sirdaizine.com/CD/KyotoSemi_Info.html

南総門・三門

JR嵯峨野線・花園駅下車。徒歩6分。妙心寺の南総門です。

南総門をくぐると正面が三門です。

三門は慶長4年(1599)造営。重層入母屋楼門造。本瓦葺。楼上には観音菩薩や十六羅漢像を安置します。

妙心寺について

妙心寺は臨済宗妙心寺派の総本山。康永元年(1342)、花園法皇が関山彗玄(かんざんえげん)に離宮「荻原殿(おぎわらどの)」を下賜し禅寺にあらためたのが始まりです。

12万坪もの敷地内に46の塔頭が点在し、まがりくねった石畳の通路、石垣、築地塀、よく手入れされた植え込みや松並木が風情ある景色をなしています。

勅使門・山門・仏堂・法堂・大方丈が南から順に一直線にならぶさまは壮観です。

法堂の鏡天井に描かれた狩野探幽による八方にらみの雲龍図、明智光秀の菩提を弔うため光秀の叔父が建てた明智風呂など、歴史的見どころも多いです。

室町時代、妙心寺に関係の深かった大内義弘が三代将軍足利義満に反乱を起こしたため、妙心寺は義満の圧迫を受けて衰退しました。その後、中興するも応仁の乱の兵火でまたも衰退。

その後、後土御門天皇の勅命により、再興されました。

現在、妙心寺の末寺は全国に3400あり、臨済宗の中で最大です。

浴室

三門東側の浴室は、明智風呂といわれます。

天正15年(1587)妙心寺塔頭・太嶺院(たいれいいん)の僧・密宗(みっしゅう)が、明智光秀の菩提を弔うために建造しました。密宗は、光秀の叔父にあたる人物です。

単層・切妻造・本瓦葺。内部には蒸し風呂の浴槽と、洗い場があり、入り口正面に位牌棚があります。

供養するのに風呂を建てるというのが、ちょっとわからない話ですが、当時光秀は謀反人あつかいです。堂々と墓など建てられなかったため、あえて風呂を建てたのでしょうか。

仏殿

五間四方、重層・入母屋造・本瓦葺の唐様建築。

釈迦如来坐像と阿難(あなん・アーナンダ)尊者・迦葉(かしょう・マハーカーシャパ)尊者の像を安置します。中には入れません。

法堂

重層・入母屋造・本瓦葺。明暦2年(1656)の建造。

鏡天井に描かれた八方にらみの雲龍図は狩野探幽の作。妙心寺一番の見どころです。

妙心寺鐘

また法堂内部には国宝の梵鐘が安置されています。文武天皇2年(698)という日本最古の銘があり、「黄鐘調(おうしきじょう)」という美しい音色をかなでる鐘として『徒然草』に書かれています。

凡(およ)そ鐘の声は黄鐘調(おうしきじょう)なるべし。これ無常の調子、祇園精舎の無常院の声なり。(中略)浄金剛院(じょうこんごういん)の鐘の声、又黄鐘調なり。

『徒然草』二百二十段

いったい鐘の音は、黄鐘調(おうしきじょう)であるべきだ。これは無常を感じさせる調子であり、祇園精舎の無常堂の声なのだ。浄金剛院の鐘の音も、また黄鐘調である。

浄金剛院とは後嵯峨上皇が建立した寺院で、廃寺となりましたが、その鐘が妙心寺に移され、今ここにあるというわけです。

法堂西側に鐘楼には、レプリカの梵鐘がかけてあります。

大方丈

単層・入母屋造・檜皮葺。承応3年(1654)の建造。方丈とはもと住寺(住職)がすまう建物を意味したが、現在は檀家先祖の供養所、説教や講演の場、客をもてなす応接間として使われています。

本尊の阿弥陀三尊は、鎌倉時代のもので、石清水八幡宮の奥の院から移されました。

北総門まで来ました。ここまでで妙心寺の境内を南から北へ横切ってきた形です。北総門のあたりは、晴れた日は衣笠山がきれいに見えます。

妙心寺 基本情報
アクセス バス停妙心寺前から徒歩3分、バス停妙心寺北門前からすぐ、JR嵯峨野線花園駅から徒歩6分
料金 境内自由、法堂・浴室拝観500円
営業時間 法堂・浴室は9:10-11:50、12時30分、13時~15時40分(4~10月は~16時40分)
駐車場 40台
定休日 不定休
住所 〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町64
公式サイト 妙心寺 公式サイト

退蔵院(たいぞういん)

さて妙心寺には全46もの塔頭・子院があります。その多くは非公開・もしくは期間限定の公開ですが、退蔵院・大心院・桂春院の三院は、四季を通じて公開されています。

退蔵院。妙心寺山門の西にあります。

中根金作作庭の「余香苑(よこうえん)」、

狩野元信作庭の「元信(もとのぶ)の庭」という2つの庭園があります。

水墨画の祖・如拙(じょせつ)の描いた国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」が安置されています。

退蔵院 基本情報
アクセス バス停妙心寺前から徒歩5分
料金 拝観500円
営業時間 9-17時
定休日 無休
住所 〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町35
公式サイト 退蔵院 公式サイト

大心院(だいしんいん)

大心院。妙心寺山門の北東にあります。

明応元年(1492)、管領細川政元(応仁の乱の細川勝元の息子)が上京区新町の屋敷を寺にあらためたのが始まりです。天正年間(1573-92)、細川幽斎が中興し、現在地に移しました。

大心院は宿坊として一般に公開され、泊まることができます。大書院前に阿吽庭(あうんてい)。白砂に苔と石組をあしらった枯山水庭園です。

大心院 基本情報
アクセス バス停妙心寺前から徒歩5分
料金 拝観300円(宿坊利用は要予約)
営業時間 9-17時
定休日 不定休
住所 〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町57

桂春院

桂春院。妙心寺大方丈の北東にあります。

織田信長の長男・信忠の次男・津田秀則(つだ ひでのり)が建立した見性院(けんしょういん)が始まりで、その後、石河壱岐守貞政(いしかわ いきのかみ さだまさ)が、父の菩提を弔って本堂を再建。桂春院とあらためました。

真如の庭・清浄(しょうじょう)の庭・思惟(しい)の庭・詫の庭という趣のちがう庭園があり、変化にとんだ景色を楽しめます。

退蔵院・大心院・桂春院。これら三院はいずれも院内に美しい庭園を持ち、春は桜、秋は紅葉が見事です。別天地が味わえます。シーズンにもそれほど観光客が多くないので、静かに散策できます。

桂春院 基本情報
アクセス バス停妙心寺前から徒歩5分
料金 拝観400円
営業時間 9-17時(冬期~16:30)
定休日 無休
住所 〒616-8036 京都府京都市右京区花園寺ノ中町11

告知

新発売「藤原道長の生涯」
http://sirdaizine.com/CD/MichinagaInfo.html

「藤原道長の生涯」解説音声とテキストです。道長の祖父師輔・父兼家の時代から、道長が亡くなるまでを21回に分けて語っています。今なら特典「藤原道長の史跡を歩く」つき。

「おくのほそ道」現代語訳つき朗読
http://hosomichi.roudokus.com/CD/

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。

『おくのほそ道』全章の原文と現代語訳による朗読とテキストpdfを含むのCD-ROMに、メール講座「よくわかる『おくのほそ道』」の配信を加えたものです。

京都で声を出して読む 小倉百人一首
2/24(日)開催
http://sirdaizine.com/CD/KyotoSemi_Info.html

66番前大僧正行尊~